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あれは絶対ヒラマサのはず(?)

コロナ禍が渦巻くなか、緊急事態宣言明けからぼちぼち再開していた我が釣行も、7月に入り夏シーズン突入です。

本州で続く豪雨の影響で持ち上げられた前線の影響で、北海道は急激な夏の到来を迎えました。

1年を通じて俺的激熱シーズンといえる初夏、そうです。青物シーズンの到来です。

しかしながら前年、一昨年と2年連続の惨敗続きで釣り方を忘れてるかもで自信なし。My聖地に回遊があるかも、いまいち信じることができません。

ですが、ガツンとしたアタリ、竿を引き込まんばかりに持っていくファイトは忘れられません。今年こそはと天気図とにらめっこする事、数日間。波がなさ過ぎてナギナギな感じは否めませんが、7月19日の日曜日をターゲットに準備を始めます。

ラインシステムの組み換え、フックのチェックなど事前準備を入念に行い、いざいつもの地磯へと車を走らせたのは日曜日に日付をまたいだ直後のAM1時過ぎ。現地到着はAM3時頃でした。

西積丹のその地磯は駐車場所から徒歩25分くらいの位置。なかなかロッククライミングな感じのところなのですが、超べた凪で潮位も低く、いつもは露出していない岩もカラッと出ているので低い位置を簡単に渡れる状況。なんか釣れない予感が漂います。

いつもの足場にいつもの時間(3:40ころ)東の山伝いが薄っすら明け始めています。

タックルをセットし、海面が視認できるくらい明るくなるまで襲いかかるブヨを振り払いながら戦闘開始の時を待ちます。

時計が4時を回ると周囲はかなり明るくなってきました。さあ実釣スタートです。

まずはグロー系のロングジグ60gから様子見。フルキャスト、着底からワンピッチで曳いてくる。。。コツンとなんかがあたってきましたが乗らず。生命反応はあるみたい。

ブルピン系のちょっと小さめのジグにスイッチ。低層、中層をサーチ。反応なし。

だいぶ明るくなったのでプラグでも投げてみようかな。

16cm 90g ピンク系フローティングを曳いてみる。無反応。

ピンク系ポッパー。無反応。

むむ、やばい。

その他ありとあらゆるプラグ。無反応。

いよいよやばい。

こんな時は外道だけどヒラメ狙いで坊主逃れ狙い。気分直しに。40g細目、グリーン/シルバー系。波がないからこれでも底取れるでしょ。ヒラメならテールはトレブルフックで軽めのセッティング、フルキャスト~底とってワンピッチ、ツーピッチ、底から3mくらいの低層をトレースするイメージからステイ、、、、

そんなタイミングで「ドカン!!!」と強烈なアタリ!!!

ひったくるようにフッキングしたと思ったら底へ底へと潜りまくります。もともとヒラメに浮気していた為、慌ててドラグを締め込みましたがお構いなしに引くは潜るは、ドラグはジャージャー出っ放ししなります。

明らかに青物、しかも過去に経験のないパワーで強烈にファイトを挑んできます。自分はというと、いったん落着きを取り戻しドラグを再調整、適度に泳がせながら相手の疲れを待ちます。

しかしこのお相手、すごいパワーの持ち主で疲れるどころかこれでもかとばかりに泳ぎ倒します。ロッドはがっつり曲がりっぱなしになり、タイミングをうまく合わせないとshimanoの5000番では巻き上げられない一進一退の攻防が続きます。

そしてこの頃、頭の中を一つの疑念がよぎります。

ブリってこんなに潜るんだっけ?

とにかくロッドの弾力でちょっと浮かしては潜られ、潜り始めるとドラグはスプール数十回転分を一気に吐き出します。とにかく全然上がってこない。横方向の泳ぎもするにはしますが、とにかく潜る、潜る。。

これってヒラマサじゃね?

こうなると何としてもお相手の姿が見たいとの思いからどんどん冷静になっていきます。ドラグ調整は適切か?ラインが根にこすられたりしないか?根のない方向には泳がせても根に近づく方向には何としても行かせない。とにかくラインブレイクは避けたいのでドラグは不必要に締めすぎず、ゆっくりゆっくりやり取りします。(ただ一点の考慮が足りていませんでした。後述)

そして足元のドン深ワンドに薄っすらと白い魚体が見えてきました。デ、デカい!!80オーバーか??

腹を見せて浮いてきた魚体がクルっと正対します。

驚くほどに真っ青な、コバルトブルーの背中に鮮明なイエローライン、腹鰭も大きく黄色い・・・・ヒラマサ!!

その姿を視認した瞬間、私は思いました。「勝った」と。。。

計測したわけではないですが、ゆうに10分以上格闘して足元の海面まで浮き上がらせ、横たえるまでに要した体力と気力は相当なもので、腕力もそこそこ限界でした。

しかしそれこそが己のおごりであったことを後に思い知ります。

横たわるその魚と私の目があった刹那、奴は急激に身を捩り、生きるための最後の反撃を繰り出します。最大潜行で反転した結果、バチンっとフックオフ。。。。。

放心。。。

デカかった。絶対80cmオーバーだった。(後日同じ場所で目測しましたが、余裕で80cmオーバーであったことを確認)

身体的特徴を思い返してもヒラマサでした。絶対。道南ではたまに見かけることもあるらしい情報はあるのですが、まさか積丹で。

ファイト中は忘れていましたが、ヒラメに浮気してサイズダウンしたジグにセットしていたフックはライトなもので、確認するとフロントのメインフックは見事に開いて80度くらいになってました。

その後冷静になって思い返すと

私は驕っていました。

奴は命がけでした。お互い体力の限界に差し掛かり、横っ腹は見せてはいましたが、最後まで抵抗し続けたのは奴のほうでした。故の敗戦。勝ったと思ったのが大間違いだったのです。その時確かに私と奴の目が合い、勝ち誇るこちらの顔を見つめていました。「まだ終わらない」と。。。

この後の私のメンタルは崩壊。その後ヒラメを一枚上げましたがそれもそこそこ、人生勉強させていただき、敗戦ムードの中、しおらしく帰還したのでした。

娘たちといっしょ~サクラマスがキター

新型コロナウィルス感染拡大による休校で、ろくに外出していない娘2人を連れて、晴天の4月12日、積丹へホッケ釣りに出かけました。

まだ暗い4時過ぎくらいに家を出て、現地到着は5時30分。

ひとまず幌武意漁港に入りますが、魚っ気がないので移動を決意。たまに来ている娘たちに魚を釣らせてあげようとまたも兜千畳敷に入ります。このとき7時過ぎ。

先日に引き続き、娘たち二人に浮き釣りタックルを共有で1セット手渡し足元を、私はまたもジギングで遠目を狙います。

8cm、30gのグリーン系ジグをロックフィッシュ用ロッドで遠投し、足元までじっくりとサーチします。

足元からドン深のこの釣り場、足元から20mくらいの先にも相当な角度で道糸が入る中、スロージャークに何かがヒットします。

なかなかの引き、型物のホッケか?とも思いましたが、何やら様子が違います。右へ左へと頭を振りながら上がってきたのは45cmクラスのちびっこサクラマスでした。

たいそう暴れたのでうろこがばらけてしまいましたが、キラキラきれいなおなかとメタリックグリーンのビューティフルボディでした。

娘二人の浮き釣りチームも、ワーワー、キャーキャーしながらもちょいちょいホッケをゲットしています。

二人もなんだか満足したようだし、昼前の時点で風が出てきたので納竿としました。

一番うえのホッケは娘が釣りました。このまな板、70cmなのでなかなかいい型です。