手間と時間のかかる塗装工程がやっと終わりましたので、組み立て工程に着手します。
工程は次のとおり
- グリップ、リールシート組立て
- バットジョイントハンドルパート(インナーパイプ)組立て
- バットエンド組立て
- バットジョイント部分のこみ調整と補強
- ガイドラッピングとトップガイド取り付け
では、行ってみましょう!
1.グリップ、リールシート組立て
リールシート内径とバット外径の差分はリールシート内径に合わせたカーボンパイプとアーパーテープで調整します。
これがアーパーテープ。伸びがなくて粘着力が強く、張り重ねてもずれにくいのが特徴。接着剤の足付けも良い素材です。
ハンドルブランクに等間隔に巻き重ねてカーボンパイプがガタつかずにスッポリ入るようにします。
ロッドの全長はカーボンパイプの差し込み量で調整します。リールシート位置もその差し込み量で決まってしまいますのでリアグリップの固定位置も参考にしながら、がたつくことのない様に複数個所にアーパーテープを巻いていきます。
仮組みを重ねて位置合わせを完璧に行ったうえで、リールシート、中間リング、リアグリップをカーボンパイプに二液性エポキシ接着剤で固定します。リールシートはブランクタッチタイプなので、露出部分以外のパイプ表面を軽くサンディングして足付けを良くしてから接着していきます。
ここでフロントグリップも調整しておきます。構成上、先に組み込んでおかないとジョイント部分の補強ができないためです。
フードナット一体型のグリップとなるため、長さと穴径を調整します。
接着後に前端部にワインディングチェックが付きます。
2.バットジョイントハンドルパート組立て
リールシートとリアグリップが固定されたカーボンパイプとハンドルパートをエポキシで接着し、その前方に内径をハンドルパート外形に合わせたリップスティック型ワインディングチェックを固定、フードナットを組付け、フロントグリップにワインディングチェックを接着します。
リアグリップにも後方からワインディングチェックを接着します。
ハンドル部分はこのような構成になります。
3.バットエンド組立て
バットエンドはシンプルなEVAショート砲弾型に。アクセントに12角アルミリングを挟んで、エンドキャップはバランサーを挟んでねじ込み式にできるようブランク側にメスねじの切られた六角棒をアーパーテープで直径調整したうえで接着します。バットエンド前部にはワインディングチェックを接着します。
4.バットジョイント部分のこみ調整と補強
印籠継部分はすり合わせ調整を行った後、ハンドルパート側をスレッド巻きして補強します。同時にデザイン的な飾りとワインディングチェックの固定を兼ねて数か所スレッド巻きし、エポキシ樹脂でラッピングします。
5.ガイドラッピングとトップガイド取り付け
まずはガイド取付位置を仮組にて調整します。ラインを通して曲げこんだときにラインがブランクと接しないように配慮します。
今回チョイスしているのはFuji工業https://www.fujitackle.com/のLRVシリーズのセット。ヘビーソルトルアーベイトタックル用です。
トルザイトリングは薄肉なのでガイドが小型化できるメリットもあります。
Fuji工業の推奨ガイドピッチを参考に、実際にラインを通して曲げ試験の上フィックスします。
スレッディングの画像はないのですが。。。
ラッピングしていきます。
トップガイドを接着します。トップガイドはセットには含まれていないので別調達。T-KGTT6F-2.8、フランジタイプのアロワナトップガイドです。
これでほぼ完成です。
完成状態は実釣→魂入れ編でお見せします!