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アブガルシアショアジギングロッド SALTY STYLE SHORE JIGGINGを使ってってみた。(実釣編)

長いこと実釣編を書き込まずに放置していた折、ここの所、何件か検索エンジン由来のアクセスがSALTY STYLE SHORE JIGGINGについての記述に集中していることが発覚し、あえて今更、実釣編を追記することにいたしました。では、丸3シーズン使い倒したインプレをお送りします。

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外装

ショアジギングを少しでも経験された方たちならおわかりでしょうが、ポイントまでの道のりを登ったり下ったりしたうえで、周辺岩だらけのロケーションで何時間もロッドを振り続け、魚をかければ右へ左へと走り回られながら、波被りしながらランディング…こんな状況で酷使されるロッドが何年もきれいなままで使用されるはずがありません。

ティップ、バット、グリップ、バットエンドとくまなく打痕や汚れが付くリスクは満点な訳ですが、その点このロッドは割と堅牢。

もともとブランクスはサンドフィニッシュで傷は目立たないですし、ガイド類の金物もノンポリッシュ仕上げのシルバーカラーで簡素なものなので、通常釣行後の水洗い程度で十分きれいなまま使用できています。

なので合格と判断します。

キャスト能力

こちらも既報のとおり、必要にして十分。あれって思うほどぶっ飛ぶこともない代わりに、全然飛ばないってわけでもない。

反発性は素直なのでアキュラシーも上々。狙ったところに投げ込めないことはほぼありません。

バランス的には80gくらいのジグがベストマッチです。100gクラスになるとちょっと反発力が負ける感じ。60gくらいでもスリムシルエットであればPE3号で100mオーバーは確実にぶん投げられます。

なので合格。

粘り・リフトアップ能力

これは値段相応かもしれません。アクション特化ではなく粘りに重きを置いたセッティングなんでしょう。ロッドの反発力だけで大物を浮き上がらせるほどのリフトアップ能力はないものの、粘ってくれるのでドラグ調整をこまめに行えばリールファイトに持ち込むだけの余裕は作ってくれる感じ。先の釣行記で触れた6~8kgクラスのヒラマサとの格闘もこのロッドでこなしましたが、ドラグ出しまくりで20分くらいのファイト中、ロッドに対する不安感は特にありませんでした。(5000番のリールはその後ゴロゴロのガタガタになりましたが。。)

3~4kgクラスであれば余裕で上げられます。波を利用すれば抜き上げも可能。片手のタモ操作って苦手なんですよねえ。

割と感度良く軽く動くティップを持ちながらも、大物をかければバットもろともブン曲がってくれる特性。意外と高得点かもしれません。

感度・持ち重り

これも値段相応でしょうか。軽さからくる感度はまあまあとはいえ粘り重視であるため特段高感度というわけではありません。

上述の粘りの良さの割には軽い、といった印象。持ち重りのバランスも疲労を伴うものではありません。

軽量化にはお金がかかるのね。

なのでコストメリットを考えて平均点かしら。

総評

Oリングガイドの採用や、装飾をある程度排除してローコスト化した作りは否めませんが、機能的に不足を感じる局面は非常に限定的で、ショアジギング最初の一本として安心して投資できるその低価格は圧倒的バリューです。この値段でこのクオリティは、すこぶる優秀なロッドであると思います。

新シーズンからショアジギングに挑戦したい方にはぜひお勧めの一本です!!

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